ストレートコーヒー豆には、その豆の産出地の土壌水質・土地の高低・雨量・日照時間などのさまざまな要素により、独特の味覚や香り・のどごし等が決定します。
現在世界70ヵ国程で生産されていますが、1つの国の中でも緯度・高低・土・水・雨量・日照などの条件に左右され、品質の優劣が生じます。
ブルーマウンテンNo.1
例えばブルーマウンテンはジャマイカ産ですが、最高級はブルーマウンテンNo.1と言い、標高800メートル~1200メートルの高さで生産されています。
同じ「ブルーマウンテン」でも、最高級「ブルーマウンテンNo.1」から最下級「ウォッシュト」に至るまで、厳密には10ランクあり、日本国内においてはこれらの全てが「ブルーマウンテン」の呼称1つで呼ばれてしまっています。
ブルーマウンテンの特徴としては、味・香り・のどごし(雑味度)において非常に軽く透明感のあるクリアーさで上品です。酸味も適度なため、女性的な優しさのコーヒーです。歴史的には300年程前の植民地時代の王室への献上品としてスタートしました。是非、1度お召し上がりになって見て下さい。
マニア好みのモカ
対してモカは独特の酸味とコクがあり、一般的にはマニア好みの味と香りをしていると定評です。
現地の状況から人工的な手入れが少なく、今でも自然乾燥されているものが多く、野性的な品質が特徴です。
そのため、ブルーマウンテンに比べ、男性的なコーヒーと言われることが多いです。
日本のストレートコーヒー事情
現在日本でストレートコーヒーとして飲用されているのは「ブルーマウンテン」「モカ」「キリマンジャロ」「マンデリン」など高級ブランド的な知名度の高い銘柄で、産地としては10数ヶ国位です。
個々のコーヒー店において、大多数の国々のコーヒー豆を配合し、「ブレンド」として使用している店が多いのが実情ですが、ストレートコーヒーとして飲用するには不適合です。